小矢部市内には貴重な民俗芸能である獅子舞が多く、市内84カ所に今も保存・伝承されている。小矢部市の獅子は「百足獅子」である。大きくて重い獅子頭、弓型の竹を張った長い胴幕(かや)、それは百足のような形をした勇壮な獅子である。
この獅子舞の起源は伝承によると天正年間、今石動城主前田利秀公入城の際に、土地の人が獅子舞をして歓迎したことに始まると謂われている。以来、観音寺・天神祭に奉納する旧石動町の天神獅子(獅子舞盆・5月第4土日)をはじめ、市内各地には江戸時代末期から明治中期にかけて急速に普及した。
獅子舞の演目かや、獅子のあやしの所作、そしてその採り物等から、氷見獅子、砺波獅子の影響を受けたタイプに分類でき、地区の晴秋の祭礼に奉納され継承されている。


アクセス情報
郵便番号 | 〒932-0048 |
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住所 | 小矢部市八和町 |