倶利伽羅八重桜のお話…
倶利伽羅峠に咲く見事な八重桜は高岡市在住であった故・高木勝巳さんが奥様と二人で昭和34年から昭和59年までに植えられたものです。
運送会社に長く勤務されていた高木さんは昭和4年以来、毎日のように金沢・高岡間を倶利伽羅天田峠を通って往復していました。
昭和9年、自動車の故障で30mの崖下に自動車もろとも転落しました。自動車は大破損しましたが、不思議にも高木さんとその助手の方はまったくの無傷でした。
そして時が過ぎて昭和34年の1月に3日続けて不思議な夢を夢を見たそうです。それは就寝中の枕辺に不動明王が立たれ『今、倶利伽羅はさびれており、人々が訪ねてこないので寂しい。何とかに賑やかにしてほしい。』と重なるお告げがあった。明治元年の神仏分離令以来村社となってさびれていた不動寺が昭和24年に再建され、その参道が完成して間もない頃だったが、高木さんは事故で九死に一生を得たのは不動明王のお陰だったと悟り、恩返しとして桜並木を一万本植え、この地を加越の吉野山にとの悲願をたてられ、毎年植え続けられました。


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